作 品
風 景

サンゴ礁の水路
油彩/キャンパス
F6(410×313mm)
パラオでダイビングをしているときに見た神秘的な景色を油彩絵具を用いて表現しました。
両サイドのサンゴ礁の壁がそびえ立っていて、その中を泳いでいるとまるでサンゴに包まれているような感覚になります。
作品からこの海中の臨場感を味わっていただけるようサンゴ礁の鮮やかさを残しつつ、青入りをしっかりと乗せた「今にも吸い込まれそうな海のBLUE」を表現した作品にしました。
描かれている魚は実際にパラオに生息している種です。
知っている魚がいるか探してみると面白いかもしれません。
【描かれている魚】
トゲチョウチョウウオ、ニシキヤッコ、カクレクマノミ、ハマクマノミ、アカネハナゴイ、バートレットアンティアス、キンギョハナダイ、デバスズメダイ、ソメワケヤッコ、ツノダシ、コガネスズメダイ

海底から空を仰ぐサンゴ礁
アクリル絵具・モデリングペースト/キャンパス
P10(530×410mm)
広大なサンゴ礁を誇るインドネシアのスラウェシ島沿岸でダイビングをしているときに、海底から水面を見上げたときにみた景色を描きました。
海中から空を見上げた時の海面の波に交じる太陽光や、ダイナミックな波の躍動感を表現するために、テクスチャーアートの技法で凹凸のある立体的な作品にしました。
サンゴ礁には多様な生物が棲んでおり、その「多様性」を表現するために何層にも絵具を重ね、海中世界ならではの深みのある色合いを出しました。
また、下地に用いたモデリングペーストも複数種の質感のものを組み合わせることで、サンゴやそこに棲む生き物の様々な質感を表現しました。
ダイナミックさと繊細さを兼ね備えたこの作品から、海が持つ無限大のエネルギー、生命の躍動を感じていただけますと幸いです。
生 物

快
油彩絵具・洋金箔/キャンパス
F20(727×606mm)
ザトウクジラが豪快に海中にダイブしている瞬間を描きました。
海洋の生態系の頂点に君臨する鯨の生命力や豪快さを表現するために、下地を凸凹仕上げてそこに油彩絵具を擦り付けて大胆で荒々しい肌質にしました。
それとは対照的に鯨の瞳は優しい雰囲気で描き込み、生命の繊細さを表現しました。大自然の中で生き抜く生命の強さと神秘性をひとつの作品に込めました。
また、洋金箔をペンディングナイフなどで勢いよく擦り、鯨から生じる激しい水の波動を表現しました。削れた洋金箔から見える下地の油彩の色合いが偶発的な模様を生み出し、独特な色彩を放つ作品となりました。

未来へ向かう
アクリル絵具・モデリングペースト/キャンパス
F20(727×606mm)
ザトウクジラの親子が未来を表した太陽光を目指して泳いでいる様子を、アクリル絵具とテクスチャーアートの技法を織り交ぜて制作しました。
海には様々な生命が存在し、それらから放たれる「エネルギー」や「彩(いろ)」で満たされています。それらを表現するために絵具を何層にも重ね、彩られた海に太陽光が交叉する描写にしました。
クジラの親子の「愛」や「絆」を表す曲線をクジラのヒレや畝に投影することで、動物が持つ感情の繊細も表現しています。
海中から見上げた時の海面の波に交じる太陽光や、ダイナミックな波の躍動感をテクスチャーアートで立体的に表現することで、動きがある作品に仕上げました。
ダイナミックかつ繊細なこの作品から、海が持つ無限大のエネルギー、生命の躍動を感じていただけると幸いです。

輝き青
油彩絵具・洋金箔/キャンパス
F4(333×242mm)
ザトウクジラが広大な海の深みから、水面に向かって泳いで来る様子を描きました。
油彩絵具と箔を組み合わせました。箔を貼ったのちに、表面をやすり等で削ることで不規則に下地の色合が見える偶発性から海面の動きやそこに差し込む太陽光を表現しました。
どこまでも広がる海の深い青色が映るクジラの眼差しがアピールポイントです。

crossing
油彩絵具・岩絵具・洋金箔・アルミ箔/キャンパス
F20(727×606mm)
自然界ではなかなか同時に見ることのできないザトウクジラと海水魚(トゲチョウチョウウオ、スダレチョウチョウウオ、ハタタテダイ、タテジマキンチャクダイ幼魚)が交差している様を描きました。
鯨の大きなヒレを豪快に水を切りながら前進している様を箔を擦り付けながら貼ることで、勢いのある水の動きを表現しました。